例年、夏のご挨拶の時にお会いすると「今年も暑いね、本当に暑いね」とタオルで汗を拭きながらいつも10分ほど最近の葬儀のやり方やご近所付き合いの事等、様々なお話しをしてくだいました。ただ、最近はお寺をご訪問時にお見かけすることもなくなり、現住職や先代坊守様からはコロナ前くらいから身体を思うように動かせなくなってきたので施設の方に入所したが明るく元気に話しておられると聞いていました。

今回、先々代の坊守様のご葬儀という事もあり、たくさんの方々をお招きしての大々的な寺葬にはなさらずに、西宮市内でご縁のあるご寺院様だけでお見送りさせていただくこととなりました。お飾り付けは華やかな花祭壇をご希望いただきましたが、先々代坊守様には10年程前に別のお寺の坊守様のご葬儀でお会いした折に祭壇をご覧になられ「私の時もこんな感じで明るいお花で送ってね」と仰っていた事を思い出します。また、１１月末の葬儀でしたので暑さが苦手だった先々代坊守様におかれては「皆涼しい時にお別れに来てくれて良かったわー」と笑いながら仰っておられるのではないかと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。

祭壇は、生前のお母様への感謝の想いから豪華な花祭壇をご希望になり、お付き合いのある皆様からたくさんのご供花もいただきました。また、葬儀ではできるだけたくさんの方々にお別れをしてもらいたいとのことで、式当日は多くの方がご参列に集われました。ご出棺の際には、故人様のお孫様たちの手に抱かれてのご葬送となりご家族皆様の故人様への想いを感じるお葬式となりました。ご家族様にも大変ご満足いただきました。