楠会館での寺葬/菩提寺様でのお葬式
4月にお世話をさせていただいたお葬式の中から今月は以下の2件のお葬式をご紹介さていただきます。
楠会館での寺葬
弊社からほど近くにあるご寺院様の先代ご住職がお亡くなりになりました。生前はお元気な方でしたが、昨年、体調を崩されたことを機会に検査を行ったところ大きなご病気が見つかり、その後は治療と並行して息子様に住職を引き継いでもらう為に執り行う晋山式の準備に心血を注いでおられたそうです。今回、先代ご住職におかれてはご病気の発覚後わずか半年ほどでのご逝去となってしまいましたが、現住職様のお話によるとお亡くなりになる一ヶ月前に晋山式を無事にやり遂げていただいたそうです。そのお話を聞き、お身体が大変な中で住職としての最後の務めをしっかりと果たされてから旅立たれたのだと思いました。
葬儀に関しては、現住職様より自防で寺葬を執り行うには狭く多くの方に参列していただくことができないので、お越しいただく僧侶の方々を含め100名程の会葬者様を収容できる交通の便のよい式場はないかとのご相談がありました。その為、ご寺院様からも近く交通の便の良い楠会館をご案内させていただきました。

通夜、葬儀には寺葬ということもあり開式前から多くの僧侶の方々がお越しになり、ご遺族の皆様に心からのお悔やみのお言葉をかけておられました。また、祭壇は日蓮正宗でのご葬儀でしたので御本尊を中心に樒のみのお飾り付けをさせていただき、導師様を中心とした皆様方のお読経の中で厳粛に故人様をお見送りすることができました。
先代ご住職におかれましては、心よりご冥福をお祈りいたします。
菩提寺様でのお葬式
弊社が古くから懇意にさせていただいているお寺で長年お手伝いをしておられたご住職のお父様がお亡くなりになりました。故人様は僧侶ではなく、元々は西宮市の土木関係の職員をされていて、退職後に寺務所での受付や境内の清掃等、様々なサポートをしていらっしゃいました。お寺は山寺ですので境内が広くたくさんの樹木が立ち並び、清掃だけでも一苦労だったと思うのですが、ご住職のお話によると境内の木の伐採等も元々の仕事柄のおかげなのか難なくこなしていらっしゃったそうです。
また、伐採した木材を小さくし、将棋の駒を作るのが趣味だったようですが、四十個もある将棋の駒をお手伝いの合間に作るのは数か月もかかるらしく、趣味とはいえ駒の作成はなかなか大変だったようです。「貰ってくれる人が待っているから」と生前に笑いながら話しておられたのを思い出します。そのようなこともあり、故人様が仕事や趣味でもご縁があった木に関係するものを少しでも祭壇に取り入れたいと思い、スペースの都合上あまり大きくお飾りはできませんでしたが白布祭壇をベースに白木の彫刻飾りを設営させていただきました。また、ご関係のある皆様方よりたくさんのご供花も頂戴し華やかにお飾することができました。葬儀には古くからの檀家様や地域の方々がお越しになり、それぞれに故人様との別れを惜しまれました。

長年にわたりお寺をサポートしてこられた故人様には、心よりご冥福をお祈りいたします。